〈第19回福島民報出版文化賞〉 1909年(明治42)年、「徒勞」で田山花袋に激賞され満21歳で福島県須賀川から上京した水野仙子の、肺を病んで群馬県草津町の聖バルナバ医院で亡くなるまでの31年間の生涯を作品にそって詳論。 「自我にめざめた近代人のつらさと哀しさ」を仙子の生涯にみる著者の 年来の労作。